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マイクロプラスチックって?

マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックとは皆さんご存知ですか?プラスチックってついてるからペットボトルで使われるやつかな。あと包装してある袋だ!なんて思いますよね。プラスチックの分類だと正解ですが、マイクロプラスチックとは5ミリ以下の極めて小さなプラスチック片のことを指します。主に以下の3つの種類があります。

一次マイクロプラスチック

スクラブ剤や化粧品に含まれる小さなプラスチック粒子のこと。意図的に小さくされている。

二次マイクロプラスチック

ペットボトルやレジ袋など、大きなプラスチック製品が風化や紫外線、波など自然の作用で徐々に細かく砕けて生じたもの。

マイクロファイバー

合成繊維の洗濯時に排出される、目に見えないほど細かい繊維。

マイクロプラスチックは非常に軽量でありながら難分解性のため、海洋に流出すると簡単には分解されず、海洋生物に取り込まれたり、生態系を撹乱する恐れがあります。食物連鎖の最後には人間もいるため、深刻な環境・健康問題につながる可能性があります。

そのため、プラスチック製品の適正使用と廃棄、代替品への転換など、マイクロプラスチック削減に向けた取り組みが国際的に求められています。

年間人体に入るマイクロプラスチックは?

マイクロプラスチックが人体に与える影響については未だ不明な点が多いものの、複数の研究結果から、私たちは意外と多くのマイクロプラスチックを体内に取り込んでいることがわかります。

年間摂取量

  • WWFの委託研究(ニューカッスル大学)によると、年間で250グラム、消防隊員のヘルメット1個分のマイクロプラスチックを摂取していると推計されています。
  • 別の研究では、食物から年間39,000~52,000個、さらに呼吸から74,000~121,000個のマイクロプラスチックを摂取していると推計されています。

月間の摂取量

  • WWFの委託研究では、1カ月でレゴブロック1個分のマイクロプラスチックを摂取していると試算されています。

週間の摂取量

  • 同委託研究によると、1週間で5グラム、クレジットカード1枚分のマイクロプラスチックを摂取していると推計されています。

つまり、私たちは想像以上に多くのマイクロプラスチックを日常的に体内に取り込んでいる可能性が高いということがわかります。

体内に入ったマイクロプラスチックの影響

マイクロプラスチックが体内に入ると、以下のような深刻な影響が懸念されています。

有害化学物質の運び役になる

  • マイクロプラスチックには環境ホルモンなどの有害化学物質が吸着しやすい性質がある
  • 海洋生物がマイクロプラスチックを餌と間違えて摂取すると、有害物質が生物濃縮される
  • 人間が汚染された海産物を食べることで、有害物質が体内に蓄積する恐れ

内臓や組織への物理的影響

  • マイクロプラスチックが腸に詰まり、消化器系に悪影響を及ぼす可能性
  • 2022年に心臓手術患者の心臓からマイクロプラスチックが検出された
  • 2023年には母乳や精液からもマイクロプラスチックが見つかっている

免疫系や代謝系への影響

  • 2022年の研究で、マイクロプラスチックが血液中に存在することが確認された
  • マイクロプラスチックが細胞内に入り込み、免疫系や代謝系に影響を与える可能性

発がんリスクの増加

  • マイクロプラスチックに吸着した有害化学物質の一部に発がん性があると指摘されている

このように、マイクロプラスチックが体内に蓄積すると、様々な健康被害が生じる恐れがあります。長期的な影響は未だ不明な点が多く、さらなる研究が必要不可欠です。

体内に入る量は減らせるのか?

マイクロプラスチックが体内に入る量を減らすために、以下の食品を選ぶことが重要です。

プラスチック製容器入り食品を避ける

  • プラスチック容器に入った食品からマイクロプラスチックが溶け出す可能性があるため、ガラス容器入りやビン詰めの食品を選ぶ

有機農産物を選ぶ

  • 従来農法では農薬や化学肥料の使用により土壌や水系にマイクロプラスチックが混入する恐れがある
  • 有機農法では化学物質の使用が制限されているため、マイクロプラスチック汚染リスクが低い

ビンや缶詰の飲食品を選ぶ

  • ペットボトル入り飲料からマイクロプラスチックが検出されている
  • ビンや缶詰の飲食品を選ぶことでマイクロプラスチック摂取を抑えられる

新鮮な食材を選ぶ

  • 加工食品ほどマイクロプラスチックが混入するリスクが高い
  • 新鮮な野菜、果物、肉、魚などを選ぶ

海産物は控えめに

  • 海洋生物を通じてマイクロプラスチックが体内に取り込まれる可能性がある
  • 海産物の摂取は控えめにする

プラスチック製品に直接触れない食品を選び、有機農産物や新鮮な食材を優先することが、マイクロプラスチック摂取を最小限に抑える上で重要です。

プラスチック製品の使用削減と適切な処理、代替素材への転換が不可欠です。一人ひとりの意識改革と生活習慣の見直しに加え、法制度の整備や企業の取り組みも重要となります。コツコツと削減を積み重ねることが大切ですね。

今後の私たちにできること

マイクロプラスチックを減らすために、私たち一人ひとりができること

プラスチックの使い過ぎに気をつける

  • レジ袋やペットボトルは使わずに、エコバッグやマイボトルを使おう
  • 使い捨てのプラスチック製品は避けて、繰り返し使えるものを選ぼう

プラスチックごみは捨てずにリサイクルする

  • プラスチックごみは分別して、リサイクル業者に出そう
  • 海や川にプラスチックを捨てたりしない

洗濯の時は気をつける

  • 合成繊維の服は洗濯回数を減らそう
  • 洗濯の時は特殊なフィルターを使って繊維が流れないようにしよう

プラスチックを使わない製品を選ぶ

  • 紙やガラス、金属の容器に入った食べ物を選ぼう
  • 木や竹でできた食器やストローを使おう

海の生き物を守ろう

  • プラスチックごみが海に流れないよう気をつける
  • 海の生き物にプラスチックが食べられないよう気をつける

一人ひとりが少しずつ気をつけることで、プラスチックごみを減らし、自分自身や海や自然を守ることができますね。みんなで力を合わせて、きれいな地球を未来の子供たちに残していきましょう。

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