災害で何が起きる?
災害の種類は大きく分けて自然災害と人為災害があります。災害が起きたとき、場所・環境によって災害の種類、度合いも変わってくると思います。まず自分がどこにいてどのような状況なのか把握することが重要になります。
自然災害とは?
自然災害とは自然現象が原因で引き起こされる災害です。自然災害の代表的なものは地震・津波・台風や洪水などの風水害・がけ崩れ・地すべり・竜巻・火山噴火・干ばつ・大雪などがあり自然災害は発生が突然起き完全に防ぐことは困難ですが、被害を最小限に抑える「減災」対策が重要となります。
人為災害とは?
人の行為が原因で引き起こされる災害です。公害(大気汚染、水質汚濁など)・工事現場や工場、鉱山などでの事故・交通事故(車、電車、船、飛行機)・火災(放火や不始末による)
人為災害は人的ミスが原因となることが多く、予測が困難な場合があります。一人一人が細心の注意を払うとともに、社会全体で防止に取り組むことが重要です。
減災
自然災害による被害を最小限に抑える「減災」対策を考えてみましょう。
事前の備え
- 住宅や建物の耐震化・耐風化を進める
- 避難場所や避難経路を確認しておく
- 非常用持ち出し袋(食料、飲料水、携帯ラジオ、懐中電灯など)を準備する
- 家具の転倒防止対策をする
- ハザードマップを確認し、危険箇所を把握する
災害発生時の行動
- 落下物から身を守り、がけ崩れの危険がある場所から離れる
- 火の始末をし、ガスの元栓を閉める
- テレビやラジオなどから正確な情報を入手する
- 津波の場合は即座に高台に避難する
- 自動車運転中は道路左側に停車し、エンジンを切る
復旧・復興対策
- 被災者の生活支援や仮設住宅の提供
- ライフラインの早期復旧
- 防災施設や避難場所の整備
- ハード対策とソフト対策を組み合わせた総合的な対策
一人一人が日頃から防災意識を持ち、災害発生時に適切な行動をとることが、被害軽減につながります。 自治体や国などによる施設整備なども重要な減災対策です。
災害時の水の確保
災害時の断水の確率は、災害の種類や規模、被災地域の状況によって大きく異なりますが一般的な目安としては、以下のようになっています。
【地震の場合】マグニチュード7程度の地震が発生すると、被災地域で60~90%の確率で断水が起こるとされています。上水道施設や送水管路が被災すると、広範囲で断水が発生します。
【水害(洪水、高潮)の場合】 浸水被害により、上下水道施設が使用不能になった場合に断水となります。 洪水による浸水深が1m以上になると、断水の確率が高くなります。
【土砂災害の場合】 土石流や地すべりにより、上下水道の供給管路が損壊すると断水が発生します。
【その他の災害】 台風の強風による停電が長期化すると、送水ポンプが止まり断水に至ります。 火災や化学物質流出時にも、一時的な断水が必要となる場合があります。
断水発生の確率は、災害の規模や種類、ライフラインの被災状況によって変わってきます。大規模な自然災害が発生した場合、人々の生活に重大な影響を及ぼす長期の断水に備える必要があります。人間の体は、体重の約60%が水分で構成されています。必ず生きていく上で水は必要で災害時の水の確保は非常に重要ですね。平常時の備え最低3日分(1人1日3リットルが目安)飲料水を備蓄する事やポリタンクなどの水をためる容器を準備して浄水剤や携帯用浄水器などを用意しておくと災害時の生活に心強いですね。
【被災直後の対応】風呂の残り湯、トイレの洗浄水を飲料水や生活用水として確保するしたり、プールの水は洗濯等の生活用水として利用できる他、雨水を確保する為のバケツなどを設置する。
【応急給水への対応】行政による応急給水所の開設に注意を払い、できるだけ多くの容器を用意し給水に備え、助け合いの精神で高齢者や体の不自由な方への水の提供を心がける事も重要です。
【水の浄化手段】沸騰させて消毒する。塩素系の漂白剤を加えて消毒する。浄水器や浄水剤を使用する。
災害発生時には、確保した水が汚染されている可能性がありますので、沸騰消毒や塩素消毒、浄水器/浄水剤を使って、飲料に適した状態に浄化処理を施すことが重要になってきます。また何もないところからろ過した水を作る知識もあるといいですね。
災害時ペットボトルでできる簡易的なろ過器
何もない所から、ろ過した水を作る知識もあるといいですね。カット綿がない場合は服などで代用可能で、ろ過された水を煮沸して微生物を殺菌することが望ましいです。
落ち着いて行動し安全を確保し正しい情報を得て、 お互いに助け合うことが大切です。普段からの備えも忘れずに行いましょう。 これらの知識を心に留めておくと災害に役立ち自分の為、身近な人の為になります。
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